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「蒙恬」の名前が出てきました。
藤田元春著『西湖より包頭まで』 第6章 包頭行 万里長城 から
それは西紀八一年に羅馬帝ドミチヤヌスが、ライン、ダニユーブ兩河の間に長城<リメス>を築いて、北狄を限つたよりも、凡五百年も前の事で最初に、魏惠の惠王長城を固陽に築き、ついで西暦前三一四年秦は義渠之戎を破って北地長城をつくり、趙の武靈王は前三〇七年林胡樓煩を破つて代より陰山にかけて長城をつくり、燕も亦東胡を破って造陽より襄平に至る長城を築いた。何れも夷狄を退けて漢民族の植民地を作くり、其當然の結果としての境界を守る爲めのものであるから、長城は前進的であり移動的であつた、故に秦が天下を一統するや、これ等四國の跡をうけつぎ紀元前二一五年蒙恬をして北の方胡を討ち悉く河南の地をとって直道を通じ、九原より雲陽に至る間、所謂東洋のローマンロードをつけ、長城は西臨洮より。東遼東まで萬餘里に達せしめた。
大正十五年出版の書籍なので、漢字、仮名遣いが旧式です。
ちなみに蒙恬とは...
長城修築、匈奴討伐で功績をあげた秦の将軍です。
祖父・蒙驁、父・蒙武、弟・蒙毅と一族の名前が歴史に残っている、名門の出身。
でも「蒙恬」といったら、オタクな私の中では、原泰久さんの漫画『キングダム』の中の蒙恬。
思わず、アニメ『キングダム』の「キャラクターソングミニアルバム -闘-」 引っ張り出して聞きました(^^ゞ
(蒙恬は、アニメ『キングダム』主人公信のライバルの一人です。)
そしてで思い浮かぶのは.... このシーン
アニメ2期23話から... (^▽^)
「じいちゃん見て!ほらカニ!えへへへ!!」
魏秦の山陽の戦の真っただ中、
蒙恬の祖父・蒙驁と父・蒙武との会話の後
蒙驁の回想、蒙恬の子供時代
ちなみに弟・蒙毅も作中に登場しています。
~>゜)~<蛇足>~~
歴史なんて、のちの人が書いているんですから、
なんでもありだと思います。
こんな話だってありだよね... と思いますが、
時々漫画やゲームにあるキャラクターの女性化だけはちょっと苦手... です( -_-)
~>゜)~<蛇足2>~~
~>゜)~<蛇足3>~~
上記の「藤田元春著『西湖より包頭まで』 第6章 包頭行 万里長城 から」は
こちらで読みやすい文章で紹介しています。
→ 『西湖-包頭』北京編 -08 万里の長城 の歴史
~>゜)~<蛇足4>~~
「蒙恬が万里の長城を作った」
とも言われていますが、基本的に蒙恬でよいと思うのですが...
それまで各国がそれぞれ作っていた北方の守りの防御壁である長城を修築しただけとえばそうなのです。
でも現在に残る万里の長城の基礎になるものを作ったのは(始皇帝の命にを受けた)蒙恬だと思います。
なので上記では「長城修築」としました。あえて「万里」を入れていません。